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夏の過ごし方

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子供たちは夏休み!!ラジオ体操に、プール、照りつく日差しとアイスクリームなんて・・・いつになったら。。。

でも、来週には梅雨明けしそうということなので。。。もう少しの辛抱です。


ということで、夏が来る前に夏の過ごしかたを考え直してみたいと思います。





夏といえば、一番苦労するのが”夏バテ”ではないでしょうか?夏バテというと身体が重く手足がむくんだり、食欲不振、下痢、身体がだるくやる気が起きない・・・などなど。夏風邪を引く人も多いですよね。

そもそも私たちの身体は四季の変化に応じて身体の中身や皮膚を気象条件(温度・湿度・気圧)などに対応させています。例えば、同じ気温20℃といっても冬の20℃は暖かく、夏の20℃は肌寒く感じます。これは私たちの身体が季節によって変化していることを表します。

これは人間だけのことではありません。すべての生物が長い進化の過程で獲得してきたものです。例えば広葉樹などは春に新芽が芽吹き、夏に勢いよく茂り、秋には紅葉し、冬に葉を落とす。というサイクルをもっています。

このように考えると、人間も他の動物同様に春暖かくなると活動を開始し、夏しっかり動いて体力をつけ、秋は冬に備えて十分に食べ、冬は冬眠する。といった自然界のサイクルになるわけです。

ですから、夏場は存分に身体を動かし十分に汗をかき、旬の食べ物をしっかり食べ体力をつけなくてはなりません。

これを踏まえて現代人の生活を見てみると、いかに自然のサイクルからかけ離れて生活しているかがわかります。

一日中冷房の中で過ごし、ほとんど汗をかくことも無く、身体もほとんど動かさず、食べ物といえば冷たい飲み物を暴飲します。

汗をかかない+冷たいものばかり飲む=新陳代謝の低下・消化器官の機能低下です。
新陳代謝の低下は身体のだるさとむくみを起こし、消化器官の機能低下は身体のエネルギー不足を生み結果的に免疫力が落ちて夏風邪を引きやすくなると、いうわけです。

しかしながら、現代人が自然のサイクルにのっとって生活するには時として難しい場合があります。そこで、夏バテにうなってしまったときはどうするか・・・

巷には夏バテ解消をうたった様々な方法があふれていますが、だれもが知ってる昔からある1番簡単な方法があります。

それは・・・

「早寝早起き」です。

これにはちゃんと科学的根拠があります。

栄養の摂取はほとんどが胃と小腸で行われてると、いうことは皆さんもよく知っていると思います。大腸はおもに水分の摂取と便の溜まるところとされていますが、今回はこの大腸に注目します。

大腸は腸内細菌によって消化しきれなかった炭水化物などを醗酵させることによって栄養素を吸収します。日本語では酒やしょうゆなどを醗酵・熟成させるとき「寝かせる」という言葉を使います。大腸も一緒で身体を横たえていないと十分に醗酵させることができません。

そこで、「早寝早起き」。

早い時間から身体を横たえて夏バテで弱った胃や小腸を休め十分に大腸で醗酵させ、胃と小腸で吸収しきれなかった栄養を摂取すればその分体力も回復するというわけです。昔の人は感覚的に解っていたんでしょうね。

そんなことを考えながら、今年の夏を乗り切ってみるのも良いかもしれません。
by abehari | 2006-07-29 10:00 | 季節の養生法