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人間は縦長の構造物
たとえば、積み木をたてに積み上げたときのことを考えます。
重なる面がずれなければいくらでも高く積み上げられます。
ところが、少しでもずれて積み上げればバランスを失って崩れてしまいます。
これを、人間に当てはめて考えれば同じことが言えます。人間も縦長の構造物ですから、
理想的な骨の重なり方からずれていけばどこかでバランスを崩しているところが発生します。
バランスを崩しているところには常にそこにストレスがかかるか、
そこにストレスをかけないように別のところにストレスをかけてしまいます。
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あなたの身体は「硬い」、「軟らかい」?
一般的に身体の柔軟性を語るとき、
立った状態でどれだけ指先が地面に近づくかで身体の柔らかさを判断します。
でも本当にこのことが、身体の柔軟性を表す指標になるのでしょうか?
本当の柔軟性とは?
それは【豊かな可能性】です。すなわち、さまざまな場面であらゆる方向に身体が動くことをいいます。
それは、水泳選手のドルフィンキックだったり、
体操選手のアクロバティックな動きだったり、サッカー選手の鮮やかな身のこなしだったりするもので・・・
単純に手が床に着くかどうかでは判断できません。
人が前屈するときの動作には2つの要素から成り立ちます。
そもそも腰椎(背骨)は前方に
45°しか傾きません。
それ以上にかがむには足関節を支点とし
股関節を軸にして骨盤を前方に回旋させなければなりません。
なので、
背中とかかとをピッタリ壁につけて前屈しようとすると45°しか傾かないのが正常な人です。
ところがまれにそれ以上に曲がる人がいます。
これはもともとの骨盤の角度に異常があると考えられます。
このようにただ前屈するといっても足関節、股関節、骨盤、腰椎が複雑に絡み合って動いているので
ひとつでもおかしいところがあればそこから腰痛が発生することは十分に考えられます。
また逆に前屈の動きから骨盤の角度を予測することもできます。
骨盤の角度が浅ければ猫背になって肩こりがひどくなったり、
角度が大きければ腰が反って腰痛がひどくなったりすることがあります。
根本原因が分からないといくら末端を治療しても効果は上がりません。
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雑巾絞り
あなたは雑巾を絞るときどのように絞りますか?両はじを持って捻りますよね?
この捻るという動作は非常に大きな力を持っています。雑巾をたたんだり、抑えたりしただけでは十分に
絞ることはできません。スポーツの世界でもさまざまな動作に捩れの動作が入っています。
一番分かりやすいのはゴルフのスイングでしょうか。遠くにボールを飛ばすために十分に身体を
ねじって球を打ちます。このことは私たちの身体の中にも起こっています。
ひざを立てて仰向けに寝てみてください。
そのとき左右にひざを倒してみるとどちらかの肩が上がってしまうことはないですか?
そんな症状があったら、あなたの身体は左右非対称、すなわち捩れの状態にあるといって良いでしょう。
常に、このような状態で生活すると一定の場所にストレスを受けながら生活するので
「いつまでも腰の痛みが取れない。」とか「右肩だけが痛む」とか「左のふくらはぎだけつってしまう。」
などの特定の症状に悩まされることが少なくありません。
身体が今、どのような状態にあるかと、いうことを正確に把握することが健康への近道になります。
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あべ鍼灸院では・・・
あべ鍼灸院ではこの前後・左右のバランスをとり人間の健康な身体の状態に近づけながら治療を進めていきます。
土台がしっかりしていなくてはどんなに立派な治療もその効果を最大に引き出すことはできないでしょう。
悩んでいないでまずはご相談ください。