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200人目は肩が上がらなかった・・・

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あべ鍼灸院も開業してから早8ヶ月。本当にいろいろな患者さんが来てくれました。
そんな中、今日は節目の新患200人目の方がお見えになりました。

その人は30代・男性・会社員。草野球でピッチャーをしていたところ突然肩が痛み出して、上がらなくなってしまったとのこと。

問診をしていると特別引っかかる所見(交通事故や大きな手術など)はなく早速治療開始。
まずは肩関節の挙上テスト。やはり右肩が、だいたい120°ぐらいのところまでしか上がりませんでした。(この120°というのがポイントです。)

加えて頭部の左回旋不全。と右肩の巻き込みが見られました。
そこで、「猫背の姿勢になるような作業をしていませんか?」と質問したところ。
「大きなガラスを運ぶ作業をするので、前屈みで居ることが多いです。」とのこと。

この2点から考えると肩鎖関節と胸鎖関節の動作不全が原因ではないかと考えます。それは腕を120°以上上げるとき鎖骨の前転が起きないと腕が上がらないと言うことと、猫背によって鎖骨の動きが窮屈になってしまったことによると考えたからです。

そこで肩関節と胸鎖関節に面圧をほどこしました。面圧というのは関節に対して垂直に圧を加えるテクニックのことです。施術の時間は5分もなかったと思います。

その後予想道理、肩の状態は改善されてシャドーピッチングをしても痛みはでませんでした。
本人も1ヶ月近く煩っていたようなので不思議そうな顔をしていましたが、とにかく症状が改善されて良かったです。

ところで、面圧をするとなぜ関節が元の動きを取り戻すのか?

それは地球上の重力という圧力に深い関わりがあります。

突然ですが、地球上の生物は地球の重力の下で生まれ、進化を重ねて、自らの重さと重力の影響を受け止めて始めて生理的状態となります。それゆえ、宇宙飛行士の訓練のほとんどが無重力状態での体と心のコントロールにあてられます。

関節構造は、それぞれ2面が接触しねじれや反復運動をする部分が存在します。
運動を続けると摩擦や摩擦による摩耗や熱が発生します。摩耗や熱は関節を変形し破壊してしまいます。
ところが人間は寿命を全うするための長い年月の間正常な状態で機能できるように生まれてきます。
それは、人間の関節が関節くうという袋の中に滑液と言う液体で満たされているからです。

滑液の役割としては関節の潤滑液・関節軟骨への栄養補給・関節内の熱交換の媒体などがあげられます。
しかしながらこれらの機能は重力方向に加圧された状態で機能を発揮します。

肩の関節は重力が垂直にかかりづらいので障害が出やすいです。それは肩関節が胸郭にぶらさっがて居る状態であるからです。

また、7つもの関節が連動して動いているのでどれかひとつの関節の動きが悪くなっても支障をきたします。
逆に考えれば、適切な加重と関節の動きのバランスを整えることによって問題が解決するケースも多々あります。

ゆえに、適切な加重=面圧加えると正常な状態になるということです。

本来ですとここから痛む場所があったりして鍼治療などが入るんですが今回はすっかり良くなったので200人目の患者さんあべ鍼灸院最短治療時間で終了となりました。

やっと200人ですがまだ200人です。これからもどんな出会いが待っているか・・・とっても楽しみです^^)

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by abehari | 2006-11-14 23:59 | 治療